海外の友達を日本に招待するときの必要な手続きと流れ

こんにちは! masa です。

ナミビアに滞在したときに友達になった現地で出会った人が、日本に行きたいというので、自分が招待者として彼を招待することにしました。
この記事では、自分が招待者となり海外の友達を招待するのにするべきことを書いていきます。

現地で知り合ったその彼は Bassanio という名前で ジンバブエ (Zimbabwe) という日本人にはあまり馴染みがない国の出身です。ジンバブエから日本に入国をするにはビザが必要になり、そのビザは簡単に手に入るものではなく、日本に招待者がいないと取得するのが難しいと聞きました。彼の日本への思いを遂げるため、自分もなかなか出来ない体験だったのでがんばりました。

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外国人が日本に入国するのに必要なこと

外国人が日本に入国をするには「ビザ (滞在許可証)」が必要です。逆も然りで、日本人が外国に入国するにも「ビザ」が必要です。
日本人が海外に旅行をして滞在をすることは比較的簡単です。何故かというと、日本のパスポートというのは世界の国々から見たらとても力があり、日本のパスポートをもっているだけで長期滞在を除いて、大抵の国に入国することができます。これは日本のパスポートにその国に滞在してもいいよという許可証のようなもの (ビザ) が含まれているからです。日本国籍のパスポートを持っているだけで世界 160 カ国以上に滞在を許可されています。
一方で、他の国のパスポートの場合はそう簡単に入国を許可されていない場合があります。他の国籍のパスポートにはビザが含まれていないケースが多く、例えば A 国の人が B 国に観光目的で入国するには、B 国の大使館が発行するビザが必要になることがあり、発行の手続きなどで時間と手間がかかります。訪問者の居住国によってビザが必要、必要でないというのがあり、その国の経済や治安、国民の信頼度等の観点から由来すると考えられます。

例えば、日本人がフィリピンに旅行目的で行く場合は、日本にあるフィリピン大使館へビザの申請をしなくても、日本国籍のパスポートを持っているだけで「観光ビザ」がパスポートに含まれているので、6 ヶ月間は入国を許可されているという具合です。一方で、フィリピン国籍の人が日本に入国をするには、旅行目的であってもフィリピンにある日本大使館でビザの申請をして日本大使館発行のビザがないと日本への入国ができません。これは、フィリピン国籍のパスポートには日本への入国のビザが含まれていないためです。

では、日本大使館へ訪れたら誰でもビザを発行してもらえるのかというとそうでもないようです。ビザを発行するにあたり、日本の国に招待者がいないとビザの発行をしてもらえないというケースがあります。招待者がいることで日本大使館もその招待者が、ビザ取得希望者の世話や何かあったときに連絡が取れるのでビザが取りやすくなると考えられます。なので、日本に入国するには様々な門を潜り、全てクリアーにすることでビザが発行されて入国が許可されるのです。

ビザの発行をするのに必要なこと

上記に述べましたように、ビザの発行には日本在住の招待者が必要ですが、日本人が外国人を招待するには、下記に挙げる書類が必要になります。書類を作成して国際郵便で外国にいる友達に送付します。書類が届いたら、外国にいる友達に近くにある日本大使館に行ってもらい書類を提出してもらいます。

  • Schedule of Stay (日本に滞在している間の予定表)
  • Letter of Guarantee (日本に滞在するにあたり保証人の連絡先)
  • Visa Application Form to Enter Japan (日本入国のためのビザ申請者記入欄)
  • Letter of Reason (日本に滞在する理由)
  • Certificate Deposit Balance (残高証明書)
  • Certificate Residence (住民票)
  • Certificate Final Tax Return (源泉徴収書)

これらの書類を用意するのですが、いくつかの書類に関しては日本大使館のホームページから PDF 形式のファイルでダウンロードすることができます。ダウンロードして一度パソコンに保存して印刷をして記入をするという流れになります。

日本大使館の書類ダンロードページは下記になります。
Title: VISA / Residing in Japan
URL: http://www.mofa.go.jp/j_info/visit/visa/

以下では書類に記載する事項を説明していきます。

Schedule of Stay (日本に滞在している間の予定表)

「Schedule of Stay」の書類はビザの申請に必要な書類の一つです。日本にいる間の予定表のようなもので「日付」、「その日にやること」、「誰と一緒にいるのか」、「滞在先」の情報を記入します。大使館の人は渡航者が日本国内でどのような行動をするのか、また、誰と一緒に行動をする予定なのかなどをチェックしているのだと思います。
自分がこの予定表を作成したときは短い期間での滞在の場合は、ある程度の予定というのが作りやすいと思うのですが、長期滞在になった場合は予定を埋めるのが大変でした。自分の場合は、予定表を作成するときに、当人と直接 Skype やテキストのやり取りをして決めて記入しました。保証人となる人はこの予定表の内容をある程度把握しておくことが良いかと思います。理由は、実際に自分が経験をした話で、友達が日本に入国をしようとしたときに、空港の移民局で入国を止められて、保証人となる私の携帯電話に移民局から連絡が入り、外国人の友達が日本に入国をする目的を聞いてきたからです。移民局の人はこちらの書類に目を通すと思いますし、電話をして保証人が目的を述べられないでいるともしかすると入国を拒否されてしまう可能性もあるかもしれません。そのため、予定表の内容については目を通しておくことが大切だと思いました。

Letter of Guarantee (日本に滞在するにあたり保証人の連絡先)

「Letter of Guarantee」は保証人の身元確認のための書類です。ビザ申請者と保証人の名前、国籍、性別、住所、年齢、生年月日、職業、電話番号、ビザ申請者との関連性を記入します。
特に気をつけなければいけないのは、ビザ申請者の名前を記入するところで、記入するアルファベットの文字をパスポートに書いてある情報と同一にしなければなりません。
Letter of Guarantee の書き方

Visa Application Form to Enter Japan (日本入国のためのビザ申請者記入欄)

「Visa Application Form to Enter Japan」は日本に入国を希望している人が記入をする書類です。入国を希望している人の証明写真、名前、住所、性別、連絡先などの情報を記入します。

Letter of Reason for Invitation (日本に招待する理由)

「Letter of Reason for Invitation」は海外の友達を何故日本に招待をしたいのか理由を書く書類です。
どのように記入をしたらよいのかは参考になるように以下のページで詳細を説明しておりますので、よろしければご覧ください。
Letter of Reason for Invitation の書き方

Certificate Deposit Balance(残高証明書)

ダウンロードすることができない書類に関して言うと「Certificate Deposit Balance (残高証明書)」は口座を開いている銀行が発行してくれます。銀行により手数料が発生します。自分がみずほ銀行で発行をお願いしたときは 700 円程かかりました。口座を開いている支店で発行をお願いすれば即日発行が可能なのですが、口座を開いている支店以外で残高証明書の発行をお願いすると 7 営業日程かかります。残高証明書の書式は日本語と英語で選択でき、また、US ドル換算にするか日本円で表記するかを選択できます。
ここら辺は詳しく日本大使館のホームページでも確認ができなかったので、書式は英語で US ドル換算を選択しました。
残高証明書はビザ申請日の 3 ヶ月以内に発行されたものが望ましいと思います。

外国人を招待するのに銀行に残高が幾ら以上必要なのか疑問が湧いたのですが、これについては自分で調べた限りではどこにも言及されておりません。書いてありませんがきっと残高はたくさんあった方が招待しやすくなるのは間違いがないと思います。
また、何故、残高証明書が必要なのかという疑問をお持ちになるかもしれませんが、こちらについても説明されている文章が自分では見つけられないため、憶測に過ぎませんが、招待者がどれだけの残高があるかによって招待者の経済状況を見て招待するのに相応しいのか判断をしているのではないかと思います。

Certificate Residence (住民票)

住民票については皆さんもよくご存知だと思いますが、市庁舎などの公共施設で発行することができます。自治体にもよると思いますが、発行するには手数料が発生します。
住民票はビザ申請日の 3 ヶ月以内に発行されたものが望ましいと思います。

Certificate Final Tax Return (源泉徴収書)

源泉徴収書はお勤めになっている企業の年度末に発行されるものです。会社に勤めている場合は、会社の経理部辺りに確認をすると良いと思います。

書類の作成ができたら

書類の作成をして準備ができたら、書類を下記のような国際郵便のサービスを利用して送付します。

EMS (Express Mail Service) は郵便局で対応していますので比較的利用しやすいと言えます。また、伝票番号から追跡が可能ですので、書類の状況確認ができます。この点について、郵便局に確認したところ、国によってはリアルタイムに追跡状況が反映されないこともあるようです。

利用する国際郵便により料金、サービスを提供している国、到着までに必要な日数が違ってきますので詳しくは各ホームページで確認してください。

実際にジンバブエの友達に EMS で書類を送付して到着した時の写真です。
IMG-20140714-WA0001

ジンバブエの日本大使館で発行された渡航ビザの写真です。
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外国の友達を日本に招待するときや友達が日本のビザを取得するために、どうしたらよいのか、不明な点はたくさんあると思いますが、招待できたときの友達の笑顔を見れたら喜びもひとしおです。
中には高額な費用を払って弁護士を雇い、ビザの発行をお願いするケースもありますが、自分の場合は弁護士に代わって招待をしたときにとても喜ばれました。

招待する側も暇を見つけて書類を用意しなければなりませんので大変ですが、書類の申請が通って日本大使館からビザが発行されると友達を日本に招待することができます。書類の作成の流れがこの記事で大まかに理解してもらえたら本望です。

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コメント

  1. まつ says:

    こんにちは!ブログ読ませて頂きました!今度外国にいる友人を日本に招待予定で、自分も同じようにインビテーションを頼まれたのですが、質問があります!

    Schedule of Stay (日本に滞在している間の予定表)
    Letter of Guarantee (日本に滞在するにあたり保証人の連絡先)
    Visa Application Form to Enter Japan (日本入国のためのビザ申請者記入欄)
    Letter of Reason (日本に滞在する理由)
    Certificate Deposit Balance (残高証明書)
    Certificate Residence (住民票)
    Certificate Final Tax Return (源泉徴収書)

    以上の書類で、ビザ申請人が記入する書類以外は全てこちらで手配&記入(日本語)して、【全て一緒にして】相手方に送る、で良いのでしょうか?
    住民票や源泉徴収票など書式は日本語のもので、良いんですよね??
    あと残高証明も送るってことは相手に残高知られるということですよね、、?笑
    全部で7つの書類を用意または作成して送る、ということでよろしいでしょうか。上から3つめの書類のみ、白紙のまま相手に送って、その人が書く、ということでしょうか?

    質問が多くて申し訳ないです!
    返信お待ちしております!よろしくお願い致します!

    • masa says:

      >>まつさん こんにちは!!
      返信が遅くなり申し訳ございません。

      基本的には列挙された書類を用意しページに書かれている通りに記入して、お友達に送付で大丈夫です。
      他に用意しなければいけない書類はないと思いますが、念のため招待したい人の国にある日本大使館に確認するとよいと思います。

      住民票と源泉徴収票は日本大使館に提出するので、日本語のフォーマットでよいはずです。(日本人がいる想定でのお話ですが。。。。)
      住民票と源泉徴収票の English の書式のものを用意することができるのか不明です。。
      自分も日本語の書式で提出しました。
      残高証明書の書式は日本語か English か用意する時に銀行がどちらにしたいか希望を聞いてくれますので、どちらでもよいと思います。
      自分は English の書式で US$ 換算で用意しました。

      確かに残高証明書とか源泉徴収票とかでお友達に残高知られてしまいますが、見ないでねって一言言っておけばオッケーかな。。。(それを守ってくれるかはわかりませんが。。。)

      Visa Application Form to Enter Japan (日本入国のためのビザ申請者記入欄)はこちらで用意して送るでもいいですし、お友達にダウンロードしてもらって記入してもらうでもよいですね。
      Visa Application Form to Enter Japan (日本入国のためのビザ申請者記入欄)は誤認識の通りで、こちらで書く箇所はないので、白紙で送って、お友達に書いてもらってください。

      わからないことあったらまた聞いてください。
      招待して差し上げれば、お友達もきっと喜ばれて、より絆が深まると思いますのでチャレンジしてみてください。
      Bon courage !!